新しい購買プロセスに対応するには
消費者が商品の購入を決めるまでの購買プロセス。
この流れを把握していると、
お客様とどのように接点を作り、
どのような情報を提供すると、
自社の売上を増やしやすくなるのかを検討しやすくなります。
インターネットが登場する前の従来の購買プロセスでは、
新聞折込チラシで商品に対する関心が高まり、
お店を訪れて、
実際に商品を見て、
思っていた通りに
納得できる商品であれば、
購入に至るという流れがありました。
一方、インターネットが登場し、
商品に対する関心の高まりのきっかけとなるのが、
ソーシャルメディアだったり、
ホームページだったりします。
従来からの購買プロセスに、
新たなデジタルのチャネルが加わったことで、
購買プロセスが複雑になっているのです。
今回ご紹介する調査結果では、
国別に購買に影響がある
デジタルのチャネルを報告しています。
▼Consumers on the Changing Role of Digital Channels in the Purchase Journey
アメリカのケースでは、
ソーシャルメディアの影響は36%、
小売店が提供するモバイルアプリの影響は41%、
店舗内に置かれている
キオスクなどのデジタル機器の影響は45%、
ネットショップの影響は62%となっています。
中国のケースでは、
ソーシャルメディアの影響は64%、
小売店が提供するモバイルアプリの影響は65%、
店舗内に置かれている
キオスクなどのデジタル機器の影響は64%、
ネットショップの影響は78%となっています。
このようにアメリカと中国を比較してみると、
アメリカでは、
意外にもソーシャルメディアが購買に与える影響が低く、
デジタルチャネルの中では、
ネットショップの情報が購買に一番影響を与えています。
中国の場合は、
どのデジタルチャネルも購買に与える影響が大きく、
オンラインの活動の重要性がわかります。
自社が販売している商品のケースでは、
消費者はどのような購買プロセスを辿って、
商品を買っているのだろうか?
この購買プロセスで、
どのようなチャネルが
お客様の購買意欲を刺激することに
大きな影響があるだろうか?
チラシ、フリーペーバー、メール、ホームページ、
ソーシャルメディア、モバイルアプリなどの
さまざまな情報源から商品に対する知識を得て、
購買意欲を刺激されている消費者。
気になる商品を見つけた消費者は、
次の段階では、
検索エンジンで
さらに詳しい商品情報を調べたり、
ネットショップを訪れたり、
店舗を訪れたりと
さまざまな行動を取ることになります。
自社の現在のビジネス活動では、
見込み客に商品を知ってもらうきっかけを
上手く作っているだろうか?
商品に関心を寄せた人が、
さらに詳しい情報を知りたい時に、
自社のさまざまなチャネルで
役立つ情報を入手できているだろうか?
お客様の購買プロセスを把握し、
お客様に影響があるチャネルから
優先的に改善していくことが、
効率的な売上増に欠かせません。
この機会に、お客様の購買プロセスと
自社の情報提供のあり方について、
改めて検討してみませんか?