パーソナライズドマーケティングとは
今までのマーケティング活動でも、
個々のユーザー向けのカスタマイズしたメールやウェブサイトが
売上増に大きな影響があることはわかっていますが、
まだまだ実践できていない会社が多いですね。
今回ご紹介するConversant社が行なった調査結果では、
パーソナライズしたマーケティングを実施することで、
どのような効果を得ているかが示されています。
さらに、パーソナライズドマーケティングが必要だとわかっていても、
なかなか実施できない課題についても、調査が行なわれました。
アメリカの会社が、
パーソナライズドマーケティングによって、
どのような効果を得ているのか、
そしてどのような課題に直面しているのかを確認し、
自社の今後の方向性について検討する、
きっかけにしていただければと思います。
▼WHAT’S DRIVING MARKETING IN 2014
今回の調査結果では、
代理店関係者とマーケティング関係者を対象にした
異なる調査結果が示されていますが、
ここではマーケティング関係者から得られた回答についてご紹介します。
■ パーソナライズドマーケティングの効果
- リピート率の増加 60%
- レスポンス率の改善 56%
- ブランド認知度の強化 56%
- 売上の増加 55%
- 無料トライアル率の増加 46%
- 平均利益額の上昇 48%
自社のホームページを訪れる
すべてのネットユーザーに対して、
まったく同じ内容のコンテンツを表示する場合と、
サイトを訪れたネットユーザーが訪れた
ページやカテゴリーなどの情報に基づいて、
お薦め商品をサイトに表示する場合とでは、
明らかに後者のパーソナライズドマーケティングを
実施したケースの方が売上が増えます。
今回の調査結果で示されているように、
リピート率が上がることで、
お客様が一回に購入する購買額が増え、
平均の利益額を押し上げます。
メールにしても、アンケートにしても、
パーソナライズされていると、
レスポンス率が上がるので、
お客様と密接な関係を築きやすくなり、
ブランド認知度も上がっていきます。
このような嬉しい効果を生み出すパーソナライズドマーケティング。
ぜひ実施したいものですが、次項で示すようにさまざまな課題もあります。
■ パーソナライズドマーケティングの課題
- メディアコストの上昇 54%
- マーケティングの複雑化 50%
- 制作料の増加 50%
- クオリティの問題 41%
- キャンペーン分析の難しさ 34%
- ブランドコントロール 29%
個々のネットユーザーを識別するための仕組みを作るために、
どうしてもコストが上昇したり、
サイトデザインなどの新たな制作料が必要になったりという
予算に関する課題がどうしても出てきます。
パーソナライズドマーケティングの効果を
数値化して、予算をかけても、
今までよりも利益を増やすことができる
ということを確認する必要がありますね。
自社のノウハウだけでは対応できない、
キャンペーンの分析や
ブランドコントロールも
出てくることが考えられます。
その時は、協力してくれる外部ネットワークを作っていくことも、
パーソナライズドマーケティングの
課題を克服する大切な検討事項になります。
今年は本格的に、パーソナライズドマーケティングに取り組む。
このように考えているアメリカの会社が多いので、
あなたの会社でも本気で検討する時期が
訪れているのではないでしょうか?