ライフタイムバリューを追求する
ライフタイムバリュー(LTV:Lifetime Value)や
カスタマーライフタイムバリュー(CLV:Customer lifetime value)
という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
日本語にすると、「顧客生涯価値」と訳され、
1人のお客様が、生涯において企業にもたらす利益のことを表しています。
一度の購入だけではなく、
リピートして買ってくださる方がいるので、
販売促進キャンペーンを行なって、
最初にそれほど利益が出なくとも、
徐々に利益が増えてくることを
「顧客生涯価値」で計算することができます。
この「顧客生涯価値」を十分に考えて、
ビジネス活動を行なわないと、
いつも新規のお客様の獲得ばかりに苦労して、
徐々にビジネス活動が疲弊していくこともあります。
このような状態にしないためにも、
自社にとっての「顧客生涯価値」を
常に考えておくことが大切です。
今回ご紹介する記事でも、
多くの企業が「顧客生涯価値」を重要視していることがよくわかります。
▼Just 42% of companies are able to measure customer lifetime value
- 最高の顧客体験が顧客ロイヤルティの鍵 89%
- カスタマーライフタイムバリューは自社にとってとても重要 76%
- 自社ブランドと顧客とのオフラインの重要な接点を理解している 57%
- 自社ブランドと顧客とのオンラインの重要な接点を理解している 55%
- カスタマーライフタイムバリューを計算することができる 42%
今回の調査結果においても、
多くの企業がカスタマーライフタイムバリューを
重要だと考えていることがよく分かりますが、
カスタマーライフタイムバリューを
計算することができるという企業が
半数以下の42%というのは驚きです。
前述のように、さまざまなキャンペーンを行なう場合、
事前にライフタイムバリューを予測しておかないと、
どの程度の広告予算をかけて、
新規のお客様を獲得すれば良いかが分かりにくくなってしまいます。
1人当たりのLTVの金額を予測しているので
顧客獲得費を、いくらまでならかけることができると考えることができます。
ライフタイムバリューは、以下の計算式で表すのが一般的です。
LTV = 年間取引額×収益率×継続購買期間
ただし、この計算式では
ビジネス活動の全体像が掴みにくいので、
以下の各項目を使って、
顧客生涯価値(LTV)の合計額(単年度利益の累積金額)を出したり、
LTVの合計額を初年度の新規顧客数で割って、
1人当たりのLTVを算出します。
- 新規顧客数
- リピート率
- 顧客単価
- 売上高
- 1人当たりの顧客維持費
- 顧客維持費の合計金額
- 単年度利益
- 初期広告費
これらの各項目を使って、エクセルの表を作り、
各項目の数値を変えて、
どのくらいライフタイムバリューが変化するかを確認してから、
販売促進キャンペーンを行なうことをお薦めします。
このようなライフタイムバリューの検討を
一緒に行なってもらえたら嬉しい。
このような方は、こちらからご遠慮なくご連絡ください。