店舗販売を活性化させるには
店舗を訪れているお客様が、
スマートフォンなどのデジタルデバイスを使って、
商品情報を調べるようになった。
このことを、今までにも何度かご紹介していますが、
今回ご紹介する記事では、
米国の店舗を訪れた購入者の1ドル当たり36セントは、
デジタルデバイスの影響があったと紹介されています。
これは、2013年の11月の調査結果で、
おそらく2014年末には、
36セントが50セントになり、
店舗で購入される金額の半分は、
ネットに影響されると予測されています。
▼The New Digital Divide Retailers, shoppers, and the digital influence factor
今回の調査では、
店舗を訪れる前に、
69%の消費者は、
インターネットで事前にウェブサイトを確認していました。
ある店舗では、
事前にウェブサイトを確認していない、
店舗でもネットにアクセスしていない
お客様の購買率は61%でした。
ところが、店舗ではネットにアクセスしていないけれども、
事前にウェブサイトを確認してきた
というお客様の購買率は73%に上がり、
全くリサーチをしなかったお客様よりも
20%購買率が上がりました。
さらに、事前のリサーチはしていないけれども、
店舗でインターネットにアクセスした
お客様の購買率は78%に上がり、
全くリサーチをしなかったお客様よりも27%購買率が上がりました。
最後は、事前リサーチも、
店舗でのネットアクセスも行なった
お客様の購買率はさらに上がり86%。
全くリサーチをしなかったお客様よりも
40%購買率が上がりました。
このケースでは、
インターネットで事前にリサーチをしてから、
店舗を訪れたお客様の方が購買率が高くなり、
さらに店舗でもネットにアクセスした人の方が、
さらに購買率が上がります。
これは業種や個別の店舗によっても違いが生じるとは思いますが、
お客様のネットリサーチが、
今後の購買行動にますます影響することは間違いありません。
この避けられない顧客行動を、
どのように前向きに捉えて、
ネットリサーチするお客様を自社に呼び込むのか?
この検討が必要ですね。
ネットショップで気になっている商品を
ショッピングカートに入れて、
自分が関心を寄せている商品のリストを作り、
そのショップのリアル店舗を訪れて、
店舗内でその商品リストをスマートフォンで確認しながら、
どの商品を買うかを決めていく。
このようなお客様が増えるということは、
ネットショップの分析を行なった際に、
ショッピングカートの放棄率は高くなりますが、
自社のリアル店舗での購入に
繋げることができたことになりますね。
この異なる販売チェネル間の購買行動を
きちんと紐付けすることが現状では難しいので、
お客様アンケート等で、
お客様の購買行動の変化を定期的にチェックしていきたいですね。
このような検討についても、
私たちとご一緒に行なってみませんか?
自分たちだけでは気づかなかった
新たなビジネスアイデアが出やすいと
喜んでいただいていますので・・・