アパレル業界の特徴的なメール活用法
今回は、イギリスのアパレル業界が、
どのようなメールマーケティングを行なっているか、
その実態を解説する記事をご紹介しましょう。
この記事の著者が、
さまざまなアパレル会社の
ネットショップのメールマガジンに実際に登録し、
どのようなメールが送られてきたかを報告しています。
調査を行なったアパレル会社は、
日本でも馴染みのある
H&M、UNIQLO、Gap、Forever 21などの有名なアパレル会社です。
日本の会社のユニクロも入っていますね。
これらのアパレル会社が配信した、
以下のような項目について調査を行なっています。
- 1週間のメール配信頻度
- メールの件名
- メールコンテンツ
- ショッピングカート復活メール
▼How fashion ecommerce brands use email marketing
1週間のメール配信頻度
1週間で最も多くの回数を配信したのは「Gap」です。
この配信回数には、
メールマガジンに登録した際に送られる
お礼メールも含まれているのですが、
「Gap」は7回メールを送っています。
前述の「H&M」「UNIQLO」「Forever 21」は、
いずれの会社も3回メールを配信しています。
メールの配信実態の調査を行なった会社は、
16社なのですが、このうちの5社は、
1週間のうちに一度もメールを配信していません。
これは、本当にもったいないですね。
メールマガジンに登録したネットユーザーは、
その会社・ネットショップに関心があるから
メールマガジンに登録したのです。
その関心が高まっている時に、
すぐにアクションを起こさなければ、
ネットユーザーのアクションも期待できません。
メールマガジンに登録してくれた
お礼のメールを配信した会社では、
次回の購入時に使える
クーポンをプレゼントした会社もあります。
ネットユーザーの関心が高まっている時に、
購入の後押しをするクーポンを、
タイミングを外すことなく
プレゼントをしているのはとても良いですね。
ぜひ見習いたいものです。
メールの件名
メールの件名の良し悪しによって、
ネットユーザーのメールの開封率が違ってきます。
そのため、このメールの件名は、
細心の注意を払って決めたいものです。
メールを配信する読者の属性等が分かっていると、
メールの件名を決めやすくなりますし、
メールを受け取ったネットユーザーも
自分向けの内容のメールだということがわかりやすくなるので、
自然とメールの開封率がアップします。
今回は、メールマガジン登録をする際に、
「男性」の項をチェックしていたにも関わらず、
女性向けや子供向けになっている
件名のメールが届いたことがあったそうです。
これでは、メールの開封は望めませんね。
ネットユーザーの属性を
メールマガジン登録時に要求するのであれば、
その属性情報にマッチしたメールを配信しないと、
メールマガジンの解除率が上がるので注意が必要です。
メールコンテンツ
このメールコンテンツでは、
メールを受け取るネットユーザーの多くが、
携帯端末でメールを読んでいることに配慮しなければなりません。
スマートフォン等でメールを開くと、
メールのレイアウトが崩れている。
画像の容量が大きすぎて
携帯端末で上手くダウンロードができない。
このようなことがないように注意したいものです。
さらに、スマートフォンで問題なく
メールを読むことができたとしても、
クリックして訪れるウェブサイトが、
十分に携帯電話対応になっていなければ、
そこでも問題が生じます。
メールからランディングページまで、
どのような情報端末を使っている
ネットユーザーでも問題なく
閲覧できる状態になっていなければ、
販売の機会を失う可能性が高まります。
このようなことがないように、
配信するメールのコンテンツにも配慮したいものです。
ショッピングカート復活メール
アパレル関連のネットショップでも、
ショッピングカートを利用したネットユーザーが、
注文を完了しなかった際に、
最終的な注文に結びつけるために、
メールを送る場合があります。
最近では、アメリカの多くの優良なネットショップで、
この「ショッピングカート復活メール」を
送るケースが増えているのですが、
イギリスで行なった今回の調査では、
16社中1社しかこのメールを配信しませんでした。
ネットユーザーは、さまざまな理由で、
ショッピングカートを破棄しています。
しかしその後、
「ショッピングカート復活メール」を送ると、
最終的な注文を完了する
ネットユーザーがいることも確かです。
貪欲に売上を増やす方法を試していく。
このような強い気持ちがあれば、
「ショッピングカート復活メール」を
ぜひ利用したいものです。
あなたの会社でも、
今回解説したようなメールマーケティングを
もっと本格的に行なってみたいと思いませんか?
お客様や見込み客のメールアドレスを有効活用して、
売上に結び付けていく。
このための仕組み作りは必須です。
本格的に活用していないと、
せっかくの販売の機会をどんどん失います。
このようなことがないようにご注意くださいね。
また、以下もお薦めなので、ご確認くださいね。