店舗がショールームになる対策
店舗を訪れるお客様が、
店舗内でスマートフォンを使って、
他社のネットショップや
価格比較サイトを利用して、
自社の商品価格との違いを確認している。
この店舗のショールーミング化が
お店の売上を減少させているのではないか?
店舗関係者にとって
とても気になる消費者の購買行動ですが、
国内の消費者を対象にした
ショールーミングに関する
調査結果が発表されたのでご紹介しておきましょう。
今回の調査を行なった消費者の16%が、
ショールーミングの経験者だそうです。
思っていた以上に少なく感じました。
この16%のうち、
ショールーミングを
頻繁に行なっている人が30%、
この買い方で時々買物をしている人が53%、
この買い方であまり買物をしていない人が
17%となっています。
この調査では、以下の点についても調べています。
「ショールーミングへの快楽的な価値」
「ショールーミングへの合理的・打算的な価値」
「ショールーミングへの快楽的な価値」では、
頻繁にショールーミングをしている人ほど、
「楽しさ」「面白さ」を感じているそうです。
「ショールーミングへの合理的・打算的な価値」では、
以下の言葉がキーワードになっています。
「節約」「合理性」「計画性」「お得感」
「便利」「かしこさ」「商品発見」「スピード」
ショールーミングに「楽しさ」「面白さ」を
感じている人が多いのは意外でした。
「節約」「お得感」が念頭にあるので、
ショールーミングをしているのだと思っていましたが、
楽しい、面白いと感じながら、
お店に陳列されている商品の価格や割引率を見て、
スマートフォンで他社との価格を比較したり
商品のレビューを見たりしているのですね。
今後、ショールーミングを行なう
消費者が増えた場合、
今回の調査結果で明らかになった
消費者の思いを念頭に置いた対策が必要です。
ショールーミングを行なってみても、
やはりこのお店ですぐに買った方が良さそうだ。
このように思ってもらえるように、
自社でもお客様と同じように、
ショールーミングを時々行なって、
どのような情報が表示され、
それらの情報と自社を比較した時に、
「今ここで買った方が良さそうだ」
と思ってもらうために、
どのような対策を行なうことが必要になるかを
継続的に検討していきたいものですね。