マーケティングに生かすA/Bテスト法
マーケティング活動の効果を高めていくためには、
行なっていることを検証できることが大切です。
今回ご紹介するA/Bテストも
マーケティングの検証方法の一つです。
今回の事例では、
ウェブサイトの一ヵ所を変更することで、
どれだけ購買率や成約率に
変化が生じるかをテストした
海外企業のA/Bテストの結果がわかります。
国内だけの情報では、
他の会社のマーケティング活動の費用対効果の事例が
どうしても不足してしまいますね。
このことからも、
海外のネットビジネス動向を
こまめにリサーチしておくと、
自社の売上を増やす
良いヒントをもらうことができるのでお薦めです。
私の場合は、皆さんへのコンサルティングに役立つ
ということはもちろんですが、
自分自身が「お~スゴイ」と思える、
事例にたくさん出会えることが
「楽しくて仕方がない」ということもあります。
新たな発見。
本当に楽しいものです。
以下のリンク先は、PDFのレポートです。
PDFのレポートを読むことができる環境でアクセスしてくださいね。
▼A/B Testing: Optimizing calls-to-action for maximum conversions
このレポートで最初に紹介されている事例は、
大学生向けの有料コンテンツを販売している
WriteWork.comの申込ページのA/Bテストについてです。
このA/Bテストでは、
「申込ボタン」のみを変更し、
申込率の違いを検証しています。
テスト前の申込ボタンは、
「Create My Account」(アカウントの作成)と
書かれていますが、このボタンを
「Create Account & Get Started」(アカウントを作成し、始める)
に変更しました。
この結果、このページを訪れた
ネットユーザーの申込率が、
27.63%から36.21%に改善しました。
3割以上の増加です。
この変更のポイントは、
このボタンを押した後の
自分の行動をイメージしやすい文言に変更したということでしょう。
「アカウントの作成」では、
ボタンを押した後の
自分の行動をイメージしにくいですが、
「アカウントを作成し、始める」という
行動を促す言葉である「始める」を使ったことで、
ボタンを押した後に、
有益なコンテンツを
読み始めることができることをイメージしやすくなります。
今回の事例では、
ボタンの文字を変更しただけの
A/Bテストですが、
このレポートで報告されている他の事例では、
ボタンの文言・形状・サイズ・色を変更したことで、
購買率や成約率がアップした
さまざまな貴重なデータがわかります。
サイトの修正前後の画像を実際に見ながら、
どのような変化があったのかを知る機会は
本当に貴重ですね。
このようなノウハウの蓄積が、
売上の大きな差となって表れます。
ちょっとしたことに気づくか、気づかないか。
この差は結構大きいと思いませんか?