アクセス解析の分析力を高めるには
ホームページの運営に関わっていると、
ネットビジネスの改善を行なうために、
アクセス解析を行なうことが必須です。
ところが、アクセス解析のデータを、
ネットビジネスの改善にあまり役立てていない
という話を聞く機会があります。
これは、本当にもったいないことですね。
ネットショップの注文状況や
サイトからの問い合わせや資料請求という結果にフォーカスして、
ネットビジネスの改善を直感で行なう
というのも一つの方法だと思いますが、
これにアクセス解析のデータも加味すれば、
かなり精度の高い改善策を実施することができます。
アクセス解析では、
さまざまな項目に注目して分析することになるのですが、
今回は、「新規訪問者」と「再訪問者」の
割合に注目して考えてみましょう。
なお今回は、海外のネットショップの
再訪問者の割合に関する調査結果もあるので、
それもご紹介しつつ、
再訪問者の割合を高める重要性について解説したいと思います。
▼Ecommerce Research Chart: Returning visitors
今回の調査では、
再訪問者の割合が増えているネットショップ、
横ばいのネットショップ、
減っているネットショップに分類して
「再訪問者の割合」を分析しています。
今回調査を行なった企業の44%は、
再訪問者の割合が増えています。
横ばいだという企業の割合は53%、
減っているという企業の割合は3%でした。
さらに、再訪問者の割合が増えている企業の
再訪問率の平均は39.06%、中央値が35%、
横ばいだという企業の
再訪問率の平均は35.22%、中央値が30%、
減っているという企業の
再訪問率の平均は29.46%、中央値が30%
となっています。
あなたの会社のネットショップと比較するとどうでしょうか?
今回のような他社と比較できるデータは貴重なので、
この機会に、
自社のアクセス解析ツールのデータとぜひ比較してください。
なぜ今回、「再訪問者の割合」に注目しているかですが、
企業の利益は、リピーターが多ければ多いほど増えていきますね。
このことがわかっていれば、
サイトの訪問者の割合も、
新規訪問者と再訪問者の割合を比較した時に、
再訪問者の割合が徐々に増えるように、
ビジネス活動をしていかなければなりません。
新規の訪問者を増やす方法と、再訪問者を増やす方法は違います。
この違いを意識して、
再訪問者が増えるビジネス活動にも注力していかなければ、
いつまでも新規のお客様を増やすために
顧客獲得費が高い状態が続き、
多くの利益を出すことが難しくなってしまいます。
このような状態にならないために、
アクセス解析で、
再訪問者の割合が、
どのように変化しているかを、
日々確認することが大切です。
アクセス解析は、
どのアクセス解析ツールを利用するかによって、
分析の内容が違ってきます。
このアクセス解析ツールの選定や
アクセス解析方法についてもお教えします。
AIMで執筆した
「ネットビジネス経営講座『売れない理由』の見つけ方」(翔泳社)は、
アクセス解析に関連した書籍です。
この書籍もプレゼントしますので、
ご一緒にアクセス解析を行なってみましょう。
新たなことに気づいて、
今後の売上を倍増させる良いきっかけになりますので・・・