海外インターネットビジネス動向


News Volume 20 98年2月18日

海外向けサイト作成の注意点‐1

アメリカでは、だんだんとインターネットビジネスのノウハウを蓄積し、売上を着実に伸ばしている企業が出てきています。それらの企業が次に考えていることは、現在のアメリカ市場から世界に向けて市場を拡大することです。もちろん、それらのアメリカ企業がターゲットとしている市場の最有力となっているのが、現在急激にインターネット・ユーザーが増えている日本市場なのです。この動向に対処するために、日本企業としては、それらのアメリカ企業と日本国内で競合するばかりではなく、積極的に海外市場で競争し、国際的な競争力を養っていく必要があります。今回はその方法の一つとして、海外向けサイトを作成するときの注意点をいくつか説明したいと思います。


(1)今回紹介する「海外向けサイト作成の注意点」

1.  商品等のネーミング

もちろん、対象とする国・地域で使用されている言語で書かれたホームページを作成するのですが、最終的には一度その言語を母国語とする方に、内容確認をしてもらう必要があります。特に商品の名前は、よく自国内で販売している商品名をそのまま使用して、他国でも販売をしがちですが、よく別の意味に解釈されてしまい、売上が伸びなくなってしまう場合があります。たとえば、自動車メーカーのシボレーが「Nova」というアメリカで販売していた小型車を、スペイン語圏で販売しようとし、失敗したことがあります。なぜなら、その「no va」という言葉が「it doesn't work」という意味を表していたからです。これでは、販売には結び付きません。この他にも、その国に住んだことがある方にしか分からない言い回しなどもあるため、他言語の文章・単語の意味にはより注意を払うべきです。

2.  通貨換算

ホームページで商品の販売を行う場合、クレジット番号等の個人情報を、SSL(Secure Socket Layer)という情報を暗号化することができるサーバーを使用して送信することがあります。ホームページの訪問者が、購入のためにそのデータ送信を行う際に、自国通貨でその商品がいくらになるのかを、事前に知りたいと思うのは当然ではないでしょうか。また、より顧客を意識している企業なら、現時点の換算レートを、自社商品価格に連動させることができれば、より売上を伸ばすことができはずだと考えるのではないでしょうか。この方法の具体例については、下記の「海外向けサイト作成の注意点」の事例でご紹介します。

3.  サイズ表示

日本では、洋服・靴等のサイズの表示は、センチメートルを単位として使用していますが、アメリカ等の国によってはインチを単位として使用しています。そのため、海外向けサイトでは、対象としている国で使用している単位の「サイズ表示」が必要となります。

4.  住所の書き込み

国毎に住所の書き方が違うため、まずは送信フォームの住所欄には、国名を記入する欄を最初にもってくると、顧客データの管理がしやすくなります。また、住所を書き込む所は、1箇所ではなく3箇所は用意しましょう。海外の場合、購買者が気付や会社の住所を送付先として希望することが多いため、単に住いの住所だけではなく、その他の住所を書き込めるようにすれば、それだけ柔軟に購買者の希望に沿えることになるのです。そして、日本の県にあたる「State」「Region」、郵便番号にあたる「Zip」などの記述箇所も忘れないように用意して下さい

5.  連絡先項目

送信内容の最後に、かならず電話番号・電子メールアドレスの記入も依頼しましょう。言語によっては、送信フォームが文字化けを起こす場合も考えられるため、確実に連絡が取れる手段としてアルファベット・数字を使用するそれら二つの連絡先がいざという時に役立ちます。

6.  書き込み内容の確認

最終的なオーダーのための情報を書き込んでもらった後に、その内容が正しいか、書き込み者本人に確認をしてもらうページを用意することで、不正確な送信内容による余分な事務処理を防ぐことができるのです。


(2)今回紹介する「海外向けサイト作成の注意点」の事例

Bibliofind Inc.:
http://www.bibliofind.com/

(古本等の書籍を扱っているホームページです)

● 通貨換算

たとえばこのページの「Click here for current U.S. bestsellers」をクリックし、最近の人気本が一覧になっているページを訪れてみてください。そして、関心がある本をクリックすると、その本のアメリカ・ドルの価格が表示されます。さらに、その価格を再度クリックすると、各国通貨だといくらになるのかを表示します。ちなみに、この機能は「The Universal Currency Converter」というサービスを利用しています。

● The Universal Currency Converter
  http://www.xe.net/currency/


今回ご紹介したように、海外向けのサイトを作成する場合には、日本向けとは違う仕様をホームページに施す必要があり、なかなか大変だと思います。しかし、その苦労に見合うだけの売上をあげることができる市場が世界に広がっています。これは、一考の価値があるのではないでしょうか?



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