5月28日:「Gooの新検索機能、どんなかな?」
5月23日より、サーチエンジン「Goo」のサイトデザインが新しくなった。見た感じさわやかで好感がもてる。検索機能にもバリエーションが増えたし、新しいサービスも追加になっている。
●「Goo」
http://www.goo.ne.jp/
さあ、それではいつものとおり新しくなったサーチエンジンの「使い方」からチェックしてみよう。
今回の新機能で注目する点は、「パワーサーチ」と「バリューサーチ」という個別の検索窓ができたことである。まず「パワーサーチ」であるが、今回の改訂で登録URLが1200万件から1700万件に増加したということである。まあ基本的にURLが増えれば増えるほど、検索精度を上げるために、ブーリアン(and, or, not etc)を使った検索式を考えなくてはいけないので、初心者にはますます検索がむずかしくなるだろうな。
それを補うように、「Goo」の今回の改訂では「バリューサーチ」という検索機能ができた。これは、1700万件の登録ページのうち、今までクリック率の高かったURLの上位300万ページを対象に限定サーチを行う機能である。そして、このサーチを実行した場合に、もし関連するカテゴリーが存在すれば、URL一覧とは別にその関連フォルダーが画面左側に表示される。
この「フォルダー機能」は、アメリカのサーチエンジン「Northern Light Search」に採用されている機能で、なかなかのスグレものである。というのは、検索キーワードが的を射ていなくとも、関連するカテゴリーが自動表示されるため、検索式等を考え込まなくとも、探している情報を提供しているサイトに行き着きやすくなる。そのため、特に初心者の人にはこの「フォルダー機能」を有効利用することをお薦めする。
それでは、これから実際の検索を行ってみよう。
今回も前回の「AltaVista」に関する日記同様、「検索方法」をキーワードにし、それぞれの検索窓を使用してみた。「パワーサーチ」では、「検索方法」を「フレーズ」として検索し、3798件のヒットとなる。「AltaVista」に比べると約600件少ない。
それにちょっと気になったことは、サイトタイトルへの比重が低いのではないかということだ。「AltaVista」の場合には、キーワードで使った言葉がサイトタイトルに含まれていると、上位にランクされる。そのため、よりそのページのトピックが明確になるような気がするのだが・・・。
それに比べて、「Goo」の検索結果を見るかぎりは、必ずしもタイトルにキーワードが含まれていなくとも上位にランクされている。つまり、タイトルにはそのキーワードを含まないが、ページ全体のなかで使用されている頻度が高いということだろう。個人的には的確なタイトルが好きなのだが・・・。
次に「バリューサーチ」で同じ検索を行う。その結果、7件のヒットである。先の「パワーサーチ」の上位50位までに出ていたサイトは一つしかなく、かなり違う結果になっている。しかし、7件というのは少なすぎないだろうか?
ただこの「バリューサーチ」を行うメリットは、関連するカテゴリー・フォルダーが表示されることである。今回の検索でも、「検索ノウハウ」というフォルダーが表示され、83件のサイトが含まれていた。これらのサイトの方が、「パワーサーチ」「バリューサーチ」のいずれの検索結果よりも興味を引くサイトが一覧になっている。(このフォルダーを「Yahoo! Japan」のようにディレクトリー化し、併用することはできないのであろうか?)
さらに気になることに、いままでの「Goo」は、サイトのドメインネームに日本を表す「jp」が付いていないサイトの登録をほとんどしていなっかったために、この「ホームページ検索術」のサイトのような「com」を含むサイトは、ほとんど検索結果に現れていなかった。この点は、現在も改善されていないようだ。ユーザーは、このことを承知のうえで検索をするべきである。
一応今回の改訂で、海外のサーバーにあるサイトも日本語で書かれていれば登録を行う、とコメントがあるが、どうなるであろうか?今後に期待したい。
そうそう今回「Gooの使い方」を読んでいて気づいたが、「アナザービュー」という機能の説明があった。今までにもあったのであろうか?これは、「サーチテク:基本編」の「検索テクニック#2」で紹介している「新規ブラウザの立ち上げ」を簡単に行える機能である。検索結果に表示されたサイトタイトルの横にある「四角いアイコン」をクリックすることで、同様のことができるのである。
他の新しいサービスについては、別の機会にまた紹介したいと思う。
今回の改訂で、より希望するサイトを見つけやすくなったと思う人、押して下さい。
押してください。空メールがマスターに届きます。
先月の日記で「HotBot」の検索窓を「検索の友」に追加するかどうかを判断をするために、ボタンを設置し、皆さんの意見をお聞きしました。その結果希望される方がいらっしゃるので、追加を検討しましたが、「HotBot」のサイトにうまくアクセスできない場合が数度ありました。その後、ページデザインが新しくなったため、改めてこの日記で紹介した後に、追加するか検討したいと思います。
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