海外インターネットビジネス動向


News Volume 108 2006年3月31日

おすすめのアクセス解析ツールとは


最近、「アクセス解析」に関する質問が増えてきました。アクセス解析ツールの活用法を解説した、拙著「ネットビジネス経営講座『売れない理由』の見つけ方」(翔泳社)などで、アクセス解析に対するご関心が徐々に高まってきたのでしょう。

今回のコラムでは、皆さんのご関心が高い、アクセス解析ツールの選定について、米国のアクセス解析事情も交えながら解説してみましょう。



−おすすめのアクセス解析ツールとは

アクセス解析に関する質問の中で一番多いのは、以下の質問です。

「おすすめのアクセス解析ツールがありますか?」

拙著でご紹介したアクセス解析ツールばかりではなく、多くのアクセス解析ツールはそれぞれに特長があります。「グラフによる解析内容の見やすさ」「データ加工の柔軟性」「他データベースとの融合」などのさまざまな特徴があるため、すべての企業に対して一つのアクセス解析ツールをおすすめすることはできません。

おすすめのアクセス解析ツールは、「希望する解析精度」「アクセス解析担当者の有無」「予算」「担当者の分析力」などによっても異なるのです。HtmlソースにJavaScriptを挿入するページタグによってアクセス解析を行なうのか、サーバーログだけでアクセス解析を行なうのかなど、解析方法によって解析精度が違ってきます。アクセス解析の専任の担当者がいなければ、サーバーログを自社で管理することなどがむずかしく、アクセス解析を専門に行なうASPサービスを利用する方がよいかもしれません。予算によっては、高額の購入費用が最初に必要になるソフトウェアタイプではなく、月毎に料金を支払うASPサービスの方が利用しやすいかもしれません。また、多機能なツールを使いこなすだけの分析力があるスタッフがいるか否かによって、選択できるアクセス解析ツールが異なってくる場合もあります。このように、それぞれの会社の事情によって、おすすめできるアクセス解析ツールが異なるのは当然のことなのです。



−SEO関連項目が充実したアクセス解析ツールがおすすめ

検索エンジン最適化(SEO)を行なうことが当たり前になり、SEO対策を実施する企業が増えてきたために、最近検索結果の上位を狙うことがむずかしくなってきました。そのため、SEO対策のさらなる強化が求められています。検索結果と自社サイトの訪問者の関係を十分に掴み、検索エンジン経由の訪問者をさらに増やす。このことを実現するためには、SEO関連のアクセス解析が不可欠です。

「キーワード別のコンバージョンレート」「訪問者を誘導した検索キーワード数の増減率」「検索エンジン別の訪問者数」などの、SEO対策に関連した分析が可能となるアクセス解析ツールであるか否かによっておすすめ度が違ってきます。SEO対策に本格的に取り組んでいる企業であれば、SEO関連の解析項目が充実しているアクセス解析ツールを、ぜひ選びたいものです。



−経路分析できるアクセス解析ツールがおすすめ

ネットビジネス経営講座『売れない理由』の見つけ方」(翔泳社)では、経路分析ができる高機能なアクセス解析ツールの利用をおすすめしています。

インターネットビジネスでは、ページ間のネットユーザーの移動状況を詳細に分析する必要があります。この分析に欠かせないのが、「経路分析」です。本格的にネットビジネスに取り組む企業であれば、この機能が充実しているアクセス解析ツールが特におすすめです。

この経路分析機能を使うと、オンラインショップの注文プロセスなどの問題点を見つけることに役立ちます。複数ページになっている注文プロセスのどこに問題があるのかを発見するだけで、売上高がずいぶんと違ってくるのです。多くの企業では、自社サイトに誘導するネットユーザー数を増やすことばかりに注目していますが、サイト内のちょっとした改善を行なうだけでも、売上高が大きく変化します。この些細なことに気づくか否かが、競合他社に勝つポイントなのです。



−米国のアクセス解析事情とツールの選定

国内外で、アクセス解析に対する関心が高まっていますが、必ずしも多くの会社がアクセス解析を十分に行なっているわけではありません。

米Internet Retailer誌のサイトで、WebTrendsが実施した、アクセス解析に関するコラムが紹介されました。

■ 84% of organizations don't measure web performance, WebTrends says


本調査によると、マーケティングの最高責任者の84%以上が、アクセス解析が不十分であると感じています。調査を行なった250社の52%が、他の業務と兼務しているスタッフがアクセス解析を行ない、専任スタッフが一人いる企業はわずかに15.7%でした。複数の専任スタッフがいる企業はさらに少なく9.7%でした。

国内では米国以上に、アクセス解析を行なう専任のスタッフがいる企業は少ないでしょう。社内スタッフを教育したり、外部コンサルタントにアクセス分析を依頼したりということが、今後の課題になってくるのは国内外とも変わらないようです。

このような状況では、異なる部門の担当者や外部コンサルタントにも使いやすいアクセス解析ツールが求められます。多機能になってきているアクセス解析ツールのすべての項目を担当者がチェックするわけではありません。ネットビジネスの運営責任者、マーケティングの担当者、システムの担当者などによって、重点的に確認する項目が異なってくるのです。そのため、それぞれの関係者が理解しやすいレポート機能があるか否かを事前に確認しておくことが、アクセス解析ツールの選定で失敗しないポイントの一つです。



■ 「おすすめのアクセス解析ツールとは」のむすび

ネットビジネスが、ビジネスの核になってきたと判断している経営者や役員が米国でどんどん増えてきたことで、アクセス解析に対する関心が高まっています。この傾向は、国内でも同様でしょう。このことによって、おすすめのアクセス解析ツールを探す人は、今後ますます増えてくるはずです。

自社に最適なアクセス解析ツールを見つけ、売れない理由を探すために、アクセス解析ツールを利用することは、本当に楽しい作業です。毎日のさまざまな工夫が、集客増、購買者増、資料請求者増などの結果となって現れます。ノウハウがどんどん増えてくる楽しさを、一人でも多くの皆さんに感じていただくために、アクセス解析の利用が進めばと願っています。



参考: 競合に勝つためのアクセス解析のポイント

・目標の明確化

ウェブサイトを運営する目的が達成されているか否かを判断するために、複数の目標値を設定することが重要です。それらの目標が明確になっていなければ、アクセス解析ツールを利用する意味がありません。目標の達成度合いを、アクセス解析ツールで日々確認し、改善作業を継続することが、競合に勝つポイントなのです。

・最適なアクセス解析ツールの選定

前述したように、おすすめできるアクセス解析ツールは、「希望する解析精度」「アクセス解析担当者の有無」「予算」「担当者の分析力」などによって異なります。これらを考慮し、自社の実情に即した最適なアクセス解析ツールを選ぶことは、競争力を高めるために不可欠です。

・スタッフ教育

すばらしいアクセス解析ツールを導入しても、アクセス分析を行なうスタッフのレベルが低くては意味がありません。アクセス解析ツールに関連した書籍やセミナーで勉強するばかりではなく、専門家のアドバイスを受けるなど、アクセス解析のためのスタッフ教育を常に心がけているか否かが、今後のビジネスを左右することになるでしょう。


追記: AIMでは、アクセス解析ツールの選定に関するアドバイスやスタッフ教育も行なっています。アクセス解析にご関心がある方は、こちらからご相談ください。





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