海外インターネットビジネス動向
News Volume 17 98年1月7日
コミュニティー作り‐2
新しい年1998年の目標として、インターネットビジネスの成功を挙げている企業も多いのではないでしょうか。この「海外インターネットビジネス動向」でも、引き続き企業ホームページ改善のヒントとなる話題、内容を提供していきたいと思っています。今後とも、よろしくお願いいたします。
さて、今年の第1回の話題は、表題どおり「コミュニティー作り」についての第2回目です。このAIM Consultancyのサイトでも、いよいよ掲示板「インターネットビジネス改善道場」を開始することになりました。その開始にあたり、活発な参加、議論が期待できる「コミュニティー作り」のために、どのようなことを考慮するべきなのかを、弊社の参考とするばかりではなく、貴社のサイト維持の参考となるよう考察してみたいと思います。
(1)「コミュニティー作り」で考慮するべき点
1. 目的の明確化
「コミュニティー作り」と一言でいっても、その話題となる内容やターゲット層によっても様々なコミュニケーションの手段が考えられます。そのため、どのような目的で、どのようなコンピュータを使用している人達をターゲットにするかにより、チャットルーム、掲示板、メールングリストなど「コミュニティー作り」の方法が違ってきます。もし、チャットルーム、掲示板をコミュニケーションの手段として選ぶのでしたら、必ずその場がどのような趣旨で作られたのかを明記してください。それが、そのサイトの個性となり、多くの人々が繰り返し訪れる場になるかを決定します。
2. リーダーシップ
次に必要なことは、最初に決めた目的に沿った議論が継続的にされるかということです。そのためには、そのコミュニケーションの場をある基準に沿って、的確にコーディネートするホストが必要になります。企業のサイトの場合、商品毎に掲示板等を作る場合がありますが、そのコーディネートをボランティアに頼らなけらばならないときも多いのではないでしょうか。そのような時、彼らに明確なルール、規範を示し、その趣旨に沿って各掲示板を方向づけるためのリーダーシップを発揮してもらう必要があります。
3. 投稿規範
もちろん前出の明確なルール作りも重要な課題です。そのルールから外れる投稿、たとえば公序良俗に反する内容やそのコミュニケーションの場の趣旨から逸脱した内容に関しては、ルールに従い該当する投稿の削除や注意を投稿者に喚起する必要があります。もしこのようなルールを事前に規定していない場合、多くの無駄な時間を浪費し、ストレスを抱えることになってしまいます。
4. 参加者レベル毎の対策
チャトルーム、掲示板等が継続されてくると、常連の方、たまのリピーターの方、初めての方と参加者が区分されます。そのそれぞれの区分の方々が、いつでも躊躇することなく参加できる雰囲気を作り上げることが、むずかしくもありなおかつ大切です。そのためには、初めての方がすんなり参加を始められるようにするための専用ページを作り、現在形作られたルール等の説明をする必要があります。そのことで、初めての方が参加しても、コミュニティーの雰囲気を害することがないのです。つまり、常連の方が初めての方が参加するたびに、同じような回答をしなければならない事態を避ける必要があるのです。
5. 定期的なイベント
コミュニケーションの場を活性化させるためには、「イベント企画」が必要です。スポーツリーグや講習会のように定期的に参加しなければという意識を与えられるイベントを、ターゲット層の好みに合うように企画してみてください。このようなイベントを通して、参加者のそのコミュニティーに対する帰属意識を高めることができ、安定的なアクセス数を確保することができます。
6. オフライン・ミーティング
一部の方は、オンラインでの活動はあくまでもオンライン上のみでと考えていますが、多くの方はオフラインでの会合・パーティーを希望されています。それらの企画を実施することにより、オンライン、オフラインでの活動それぞれが相乗効果となり活性化されます。
(2)今回紹介する「コミュニティー作り」の事例
Talk City:
http://www.talkcity.com/about/newtotalkcity.html
(Talk Cityは、かなりの数のフォーラムを運営しているサイトです。チャットの時間をトップページに告示するなど、運営をスムーズに行うための工夫がされている「コミュニティー作り」の模範的なサイトです)
● 投稿規範作り等
ここでは、「初めての方用解説ページ」を事例としてご紹介します。このページのなかで紹介されている「Code of Conduct(投稿規範)」をはじめとして、初めてこのサイトを訪れた方が知っておくべきことを、まとめて記載しています。そして、それぞれの項目の詳細な内容は、別ページで十分な情報量とともに分かりやすく解説しています。 たとえば、これだけの規模のサイトになるとたとえ初心者に対するコメントがさまざまな箇所で述べられていても、なかなかその該当ページを見つけられないことも多いと思います。その時のために、ここでは「City Conference Crew」というメンバーを配置し、直接初心者が気楽に質問できる態勢を作っています。
このように、具体的にコミュニケーションの場を運営しているサイトの仕組み、工夫を参考にすることで、インターネットビジネスで不可欠な「コミュニティー作り」を効果的になおかつ効率的に運営し、ホームページ上の販売活動、顧客サービスに生かすことができるのです。
■ 無料レポート:法人オンラインショップの方からお申込多数 ■
「ネットビジネスの成功を保証するMBA的発想法」はこちら
メールマガジンの読者登録について
単行本化されベストセラーになり、まぐまぐの殿堂入りも果たしたメールマガジン。海外のインターネット・マーケティングのノウハウをこっそり伝授!なぜ今がチャンスなのか。アクセス向上&売上増の秘策満載。
「Pubzine」「めろんぱん」「Macky!」「melma!」からも配信中。登録はこちらをクリック!
「まぐまぐ」をご希望の方は以下に直接お書きください:かかさず読める メールでポン!