海外インターネットビジネス動向
News Volume 60 99年12月8日
商品選択をたすける Part2
一般店舗では商品を陳列するスペースに制限がありますが、オンラインショップではその制限がほとんどないのが特徴です。この特徴を生かし、米国のオンラインショップでは、最近掲載する商品点数を大幅に増やす傾向があります。しかし、ただ商品点数を増やしただけでは、なかなかユーザーが思い通りの商品を見つけることができず戸惑うばかりです。
この問題を解決するのが、今回のトピックである「商品選択をたすける」さまざまな工夫なのです。今回は、家具販売のサイト「Furniture.com」を参考に、多くの商品ジャンルを揃えるサイトが、どのような形でユーザーに使いやすさをアピールしているのかを見ていきましょう。
今回取り上げる事例
Furniture.com, Inc. :
http://www.furniture.com/
(オンラインで家具販売を手掛けるサイト)
1. 家具ファインダー
家具の購入を検討するユーザーは、何らかの購入基準を持っているものです。ユーザーがこのコーナーを訪れると、まずベッドルーム等のカテゴリーで選ぶのか、それとも具体的にベッド等の単体商品で選ぶのかなどの、サーチの基本方針を決定するページが現れます。もし、そのページで、単体商品・製造メーカー・材質・サイズで選びたいと希望しサーチを開始すると、次のページには、まず単体商品のカテゴリーが縦に左寄せで一覧表示されます。
その単体商品のなかで、たとえばベッドを選択すると、そのページにベッドの製造メーカーが一覧になったサブカテゴリーが右側に現れます。ここで、さらにメーカーを選択すると、材質・サイズがそれぞれサブカテゴリーとなって順次右側に表示されるのです。このようにサブカテゴリーを上手く活用することで、ある程度家具を購入する自分自身の基準を持っているユーザーは、商品の絞り込みができるのです。
2. スタイルガイド
好みの製造メーカー名等を言うことができる、ある程度家具の具体的な選択基準を持っているユーザーは、先の家具ファインダーを効率的に使用することができるでしょう。しかし、もっと漠然と家具を探しているというユーザーもいるはずです。そのような人向けのサービスが、このスタイルガイドです。
このコーナーは、「トラディショナル」「カントリー」「コンテンポラリー」「モダン」の4種類に大別されます。これらの各ジャンルは、家具の写真画像と数種類の細かなカテゴリー名により構成されています。カーソルをカテゴリー名にもっていくと、そのカテゴリーに分類されている代表的な家具の写真が現れます。カテゴリー名だけでは、どのような種類の家具の分類なのかが分かりにくいユーザーを、視覚的にサポートしているのです。(このデザインは、Javaスクリプトが効果的に使用されています)
それらの写真を見ながら、自分好みのカテゴリーをクリックすると、それぞれのカテゴリーに分類された代表的な家具が数十点表示されます。
3. ルーム・プランナー
家具を選ぶときに、部屋の大きさを考慮した家具の配置を考えることはとても重要です。いくらすてきな家具でも、自分の部屋に上手く入らないのでは困ってしまいます。
このような部屋のレイアウトをサポートするのが、ルーム・プランナーです。これは、ショックウェーブを活用したインタラクティブな作りになり、自分がレイアウトしたいのがベッドルームなのかキッチンなのかなどを選択するところから始まります。部屋のサイズや配置したい家具の大きさなどを選択すると、その縮小サイズの画像が現れ、部屋のレイアウトをオンライン上で決めることができるのです。
このことで、購入する家具のサイズの目安が定まり、商品を絞り込むことに役立ちます。家具ファインダーでは、家具のサイズで商品を絞り込むことが可能であるため、このルーム・プランナーが生きてくるのです。会員であれば、このレイアウトを登録することもできます。
今回ご紹介したサイトが採用している商品を絞り込む仕組みに対するニーズは、今後とも高いはずです。商品の登録点数を多くするように要望するユーザーの声を反映するためには、きちんと商品選択をたすける、この種の機能を盛り込むことが望まれるのです。
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